実家の火災保険の更新時期が来ているようで、母が入院中で手続きが出来ず
困った損保会社の担当者から電話がかかってきた。
たまたま当店と取引のある会社で、私と親子関係にあると知っての依頼だった。
更新に必要な関係書類を届けて貰って、病院を訪れて話をした。

立て替えて手続きをしておいて欲しいとの意思を確認したので、代理で更新手続き完了。
「 留守中に掛かった費用は退院後払うので、領収書を揃えておいて欲しい。
本当に、いろいろ面倒をかけて悪いわねぇ 」と母は言う。
そして「 私もこの歳だからそう長くはないけれど、この家に来て幸せだった 」
と、思いもかけない言葉をしみじみと云うので、私もホロッとしてしまった。

入院するに至った理由を訊くと、この病院で高血圧で定期的に診察を受けていたが
一人暮らしで食事が十分でなく、栄養状態が悪化したためということらしい。
これを理路整然ときちんと話すし、表情だって普通と変わらないから
「年齢による衰えはあるにしても、認知症じゃないのではないか ? 」と疑問に思った。

認知症でないにしても、一人暮らしは無理だろうから、その先を考える必要はある。
しかし「 認知よ、認知 ! 入院させなきゃ仕方がないわ 」との言い方には抵抗を感じる。
甘いものを欲しがっているようだったので、小さいアイスクリームを持っていったら
目を輝かせて「 美味しい、美味しい ! 」と喜んで食べた。
「テレビが見たいでしょ」とTVカードを買ってきて使い方を説明すると
「あ~、誰かに頼みたかったの~」と大喜び。
いつからこんなに素直で可愛い人になったのだろうかと、PC打ちながらも不思議でならない。

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