甲斐駒ケ岳の直登コースを行く
甲斐駒ケ岳の直登コースを行く
甲斐駒ケ岳の直登コースを行く
素晴らしい青空に気持ちはルンルン ! !
ヤセ尾根を通り岩場を下り、岩の鞍部の有名な六方石に到達。
ここでコースは岩の稜線を直登する危険を伴うコースと
斜面を回り込むトラバースルート(巻き道)に分かれる。
行く前に「安全な巻き道を行くからね」と念を押しておいたのに
夫はルンルン気分のまま岩壁に取り付いた。

岩を登り始めてすぐ「これは一般コースじゃない」と気が付いた。
だって、このコースをすべての人が通過できるとは思えなかったし
上りはまだしも、この岩を下りに使うのは怖いような気がしたから。
「ねぇ、これは直登コースじゃないの ? 」 と声を掛けるも
「そんなことない ! ! 」 と私の言葉を聞こうともしない夫。
岩に座って景色を眺めていたオッサンに「これ、直登ですよね」
と訊くと 「違うよー。分岐点はもっと先だよ」と言う。
暫くしてからオッサン「直登コースだった~」と大声で叫んでいる。
足を掛けたら撤退できない岩場だから、途中で訂正されたって(笑)
慎重に進んで1時間半、予定通り9時半に無事に頂上に到達した。

素晴らしい天気で眺望は満点、頂上に立った人はみんな上機嫌だ。
写真を撮って、早い昼弁当を食べて、下山開始。
帰りはトラバースコースを下ったが砂礫の道は滑って歩き難い。
写真の手前が砂礫の巻き道、遠くのゴツゴツしたのが直登の岩尾根。
私は砂礫の道より岩場を登る方が好きだなぁ。

「こんな急道を登ったかしら ? 」と思うほどの急斜面を下り続けて仙水峠へ。
次は歩き難い大きなゴーロの道。自然の創造力ってすごいねと感心しながら下る。
15時半の広河原行き最終バスに乗るために、ひたすら歩くが遠い遠い。

今夜は甲府に泊まって、明朝5時起きで6時のJRで小淵沢から八ヶ岳を登る。
そう考えたらウンザリしたらしく 「八ヶ岳はやめて帰ろうか」と夫が言い出した。
私も面倒になってきていたので 「ヨシ、やめて帰ろう ! 」と意見が一致。
明日からの山小屋宿泊をキャンセル、交通機関を予約変更して帰って来た。

コメント

naochan
2012年8月1日8:52

写真で見たら、ほぼ直角に見えるのですが・・・

高所恐怖症の私には到底無理です。ふぅ~~

hana
2012年8月1日9:50

witchさん^^

垂直ですね…
よくご無事で…命がけだわ。
ホント、途中で訂正されたって、ですよね 笑

こんな頂上に立った時の気分を想像させて頂きました。
witchさんが苦労して登られる気持がわかるような気がします。

witch
2012年8月1日12:30

♪naochan
足掛かり、手掛かり無し、鎖もロープも無い険しい場所でした。
ここは本来、冬期登山用コースなのだそうです。
少しの引っかかりを頼りに腕力で身体を引き上げたので、最後は腕がプルプル震えていました。
その分達成感は抜群で楽しかったです。


witch
2012年8月1日12:36

♪hanaさん
途中で身動きできなくなって救助される方もいるようです。
北アルプスの槍ヶ岳はロング梯子があるので、高所が怖くなければ比較的上り易いのですが
やっぱり、途中で固まってしまって救助隊が出動して大騒ぎになるそうです。

無事に登頂できればすべてO.Kで 「楽しかった~」です。

ダリア
2012年8月1日20:33

>「八ヶ岳はやめて帰ろうか」
「そんなことない ! ! 」と言ってた人とは別人ですね(笑

それにしても、凄いところ登るんですねぇ…

witch
2012年8月1日23:12

♪ダリアさん
よく確かめないでコースを間違えて進入したのがショックだったようですね。
数センチの足がかりを頼りよじ登る場所もあって「失敗した ! 」と思ったようですよ(笑)

八ヶ岳は3回登っていて、権現岳~赤岳の間の難所キレットを越えるのが今回の目的でした。
全行程のそこの部分だけが繋がっていなかったので計画したのですが、八ヶ岳の中では
最も難所ですから、気持ちが乗らないときは危険が伴います。

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