市電の走る幹線道路から温泉街に向かう大きな交差点にて
中年夫婦の奥さんが、老年夫婦の旦那様に叱る口調でこう言った。
「ちゃんとしないとね、今度からオムツを穿かせるからね」
言われた旦那様は嫌な顔もせずに、聞き流していらっしゃる。
粗相をしたかも知れないけれど、こんなにたくさんの人が居る場所で言わなくても・・・

この男性の娘さんなのかお嫁さんなのか分からないし、事の経緯は知るべくもないが
遠くない将来の自分の姿を想像して、暗い気持ちになった。
夫婦でずっと助け合って生きて、一緒に逝ければいう事は無いのだけれど
そうもいかないしねぇ。

長男は、私達の危険を伴う登山に対して 「大丈夫か ? 」 と心配している。
「もう十分生きたからさ、いつ何があっても後悔はしないつもりだよ。
仮に遭難しても、捜索費用と家族が駆けつける費用に対する保険は入っているから
よろしく頼むよ。長生きして周囲に面倒をかけるよりも良いかも知れないとも言えるしね」
子供達の心配など意に介さず、マイペースで行動する両親を、二男は干渉しない。

願わくば、人前で叱り付けられる様になる前に人生を終えたいものだ。

コメント

アミ
2011年10月20日11:21

witchさん!

考えさせられました!
我が家も、時たま、お嫁ちゃんが私に対して、高圧的な口調でモノを言う時があります。
若い頃には考えられなかったことです。
あんなに優しかった、娘のように接していたお嫁ちゃんが・・・と、自分の老いを呪うことあります。
哀しいかな、いつまでも昔の私では無いですものね~。
どういう風に、年を重ねるか、それが課題ですね!

witch
2011年10月20日19:49

♪アミさん
ほんとうにねぇ。
小さい分母の上に乗っかった分子の高齢者の存在が悪いように言われると・・・

でもこれは仕方がない。
身体も頭も衰えないように、ブログで刺激し合って老化を防ぎましょうよ。
後ろ向きにならないように、胸を張って前向きに行きましょう ! !

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