大倉→後沢乗越→鍋割山  [ ピンチ ! ! ]
もっとも一般的と言われているこのコースで道を外れてしまった。
途中下山者に会って「道なりに行けば大丈夫」 と言われ
私は木の赤いテープを目印に快調にどんどん直進。
気がつくと目の前には大きな滝が現れ、行き止まり。
ここで戻るべきだったのを、沢を渡って急斜面にアタック。
穂高のザイテングラードと同じ程度だったので甘く見てしまった。
丹沢は土壌がもろく、手を掛ける岩はガサガサと脆く崩れ
木は立ち涸れて、頼りにならない。

悪戦苦闘しながら考えた。
ここで滑り落ちたら誰にも発見されず、そのままという事になりかねない。
尾根に出れば何とかなりそうだから、注意して登りきるしか仕方がないだろう。
大倉に戻ったとしたら、今日の山頂着は不可能となり登山全体が中止につながる。
夫に 「ほら、オレが付いてない単独登山なんて無理なんだ」 と言われるだろう。
何が何でも登らなければと、よじ登っているうちに樹林帯に到達。
右に見えるのが三の塔に続く山並み、とすると明るい方向に進めば尾根に出る筈。
1時に登山口を出発して3時過ぎ、ひょいと木道の登山道に出ることができた。
やれやれ、後は登山道を登り続け、日没前の4時30分に無事鍋割山荘に到着した。

行動に余裕をなくした原因は、日没ギリギリに山荘に着くスケジュールだったのに
朝の羽田からの到着便が遅れて、より一層時間的に余裕がなくなってしまったこと。
やっぱり登山は早発、早着が基本だと痛感した。

山小屋について話をしたら、「良くあそこを無傷で登って来られたものだ」と呆れられた。
「下手をしたら明日あたり捜索隊が出ても不思議がない場所」 
「あんなコースに入り込む事が信じられない」
「後沢乗越を通過しない時点で気がついて戻るべきだった」
「木の伐採で色々なテープを付けて、取り除くように言っているのに放置するのが悪い」
と、色々意見があったが、皆さん丹沢のベテラン揃い。
丹沢初心者としてはそのうちに乗越に出るかと思って歩いていた訳で仕方がなかった。
取り合えず、日没前に無事無傷で山荘に辿りついた事で良しとしましょう。

コメント

ふーみん
2008年11月27日9:48

うわぁぁぁ~~~、ヒヤヒヤしましたぁ~。
御無事で何より^^

トップの写真も変わりましたね。
やはり、高い所からの眺めは最高ですよねぇ♪♪

witch
2008年11月27日13:27

♪ふーみんさん
私自身、無事たどり着けるかどうかで焦ってしまいましたよ。
塔ノ岳山頂で撮った写真ですが、山頂に雪を頂いた富士山と青空がきれいでしょ。
ずーっと、この美しい富士山を見ながら歩く事が出来て、満足満足の山歩きでした。

Bow
2008年11月27日16:28

witchさん、こんにちは!

ん~、、ご無事で何よりです!
この季節、山の天候も変わりやすいのでしょうか・・
発炎筒や笛だとか・・持っていらっしゃるんでしょうか?
ふっと思ったのですが・・。
あぁ、ご無理をなさらないでくださいね?

witchさんの選ばれたお写真、本当に素敵ですね!
気持ちよいだろうなぁって思います。

naochan
2008年11月27日19:32

witchさんへ
もうぅっ!!めっ!!ですよ。

危ない所へ行ってしまったら、元来たコースを戻るって言う
確か、山登りの鉄則ってありませんでしたっけ?


焦られた時のお気持ちをお灸だと思って忘れないでくださいよ。

本当にご無事でよかった。

witch
2008年11月27日22:54

♪Bowさん、コメント頂きありがとうございます。

秋は比較的山の天候も安定していて、この日も良いお天気でした。
気持よーくルンルンと前進してしまって・・・ドジなんです、私。
熊の生息している北海道の山では笛や鈴は必携ですが、発炎筒は持って行きません。
単独登山はブレーキが利かないだけに危険だと、良く分りました。
これに懲りて、もっと慎重に行動する事にします。

witch
2008年11月27日23:11

♪naochanママ ごめんちゃい ! !

>危ない所へ行ってしまったら、元来たコースを戻るって言う
>確か、山登りの鉄則ってありませんでしたっけ?
仰る通りです。 深く深く反省しています。

沢も簡単に渡れる程度の水量だったので、魔が差したように渡ってしまいました。
こんな酷い登山道がある訳ないのに、「登れそう ! 」 と思ってしまって・・・
この斜面を途中で下りるのは、滑落しそうでもっと危険なような気がしました。

「ここまで来たら行くっきゃない」 と思ってよじ登り、正規のルートに戻ったら
「あっ! また一つ運を使ってしまった。」 と、バカなwitchはマジで思いました(笑) 

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