「すっかり信用して任せていたら、引っ越して3年も経つのに燃料代が引き落とされている」
朝から不愉快な電話だったけれど、よく話を聞いたら事情が分った。
たまたま見た自分名義の通帳から「灯油」の名目で毎月お金が引き落とされている。
頭に浮かんだのが当店で抗議の電話をかけて寄越したらしい。

1.口座振替の依頼書を頂いていないから、過去にも現在も一度も引き落とした事はない。
2.当店の通帳の摘要欄は「灯油」 ではなく「店名」 で表示される。
3.手元にある口座振替一覧表を確認しているが、そのような記録はない。
と、丁寧に説明したけれど、おばあちゃんは半信半疑のまま電話を切った。

数時間後に再び電話があって、引き取られた息子さんの家庭の燃料費が
おばあちゃんの口座から振替手続きされていたらしいとの事。
そういう話に同意したのをおばあちゃんが忘れてしまったのかも知れない。

元日の早朝には、ガスを付けっぱなしで寝込み、お鍋真っ黒でガスが出ないとお年寄りからSOS。
2階に若夫婦が同居しているのに、知られたら怒られると夫に助けを求めてきた。

とんでもない時間に灯油が一滴もないのでお願いしたいと電話を寄越すお年寄りも。

高齢化が進むとこんな事が多くなってくるのだろう。お年よりも苦労しているのだ。
年金生活者や生活保護で暮らしている人に大規模経営店の対応は冷たい。
夫はお年寄りには親切で、色々面倒を見てあげるから困った時には頼られる。
「だから気軽に商売をたたむ訳にもいかないんだよな。 オレを頼りにしている人もいるから」
必要としてくれる人がいる間は、社会への恩返しの意も込めて頑張ることになりそうだ。

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