単行本 中野 孝次 文藝春秋 ¥1,150
食道ガンの告知を受けた日から入院する日の朝までを記した日記
自分の主義に従って人生の終わりを決めようとするも
幾つかの選択肢から選びうる方法は意外に少ない
最終段階を想像し、迷った末に最初の病院に戻った時
医師との信頼関係が損なわれているのは当然でもあるが、確かだ
著名人で出版や医療関係のつながりがある著者と違って
田舎に住み何のコネも持たない我々には選択肢さえないのだけれど
精神的な著者の考えに共感を覚える部分は多かった。
セネカについて詳しくないが、こういう感覚は常日頃から持っているような気がする。
だからこそ、人生が怖い。
食道ガンの告知を受けた日から入院する日の朝までを記した日記
自分の主義に従って人生の終わりを決めようとするも
幾つかの選択肢から選びうる方法は意外に少ない
最終段階を想像し、迷った末に最初の病院に戻った時
医師との信頼関係が損なわれているのは当然でもあるが、確かだ
著名人で出版や医療関係のつながりがある著者と違って
田舎に住み何のコネも持たない我々には選択肢さえないのだけれど
精神的な著者の考えに共感を覚える部分は多かった。
運命は、誰かに起こることは汝にも起こるものと覚悟しおくべし、
自分の自由にならぬもの(肉体もしかり)については、運命がもたらしたものを平然とうけよ
できるならば自らの意志で望むものの如く、進んで受けよ、とセネカは教う。
セネカについて詳しくないが、こういう感覚は常日頃から持っているような気がする。
だからこそ、人生が怖い。
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