Sakiちゃんとの会話が、今ひとつかみ合わない。
宅配便で届いた品は配達のお兄さんから貰ったと思っているらしい。
「リンゴジュース美味しかった?」と訊いても、会話の乗りが悪い。
一昨日の電話で「写真ありがとう」の言葉はウキウキしていたが
「ジュースありがとう」 は取ってつけたようだった。
ママにお礼しなさいと言われて「ジュースはお兄さんなのに・・」と納得できなかったみたい。
なんか歯切れが悪くて「Sakiちゃん、おしゃべりの調子が悪くない?」 と話しかけたら
「そんなこともないんだけどね」 なんて言ってたけど、いつもの調子じゃなかった。

「リンゴジュースはおばあちゃんからSakiちゃんへのプレゼントで
『Sakiちゃんに届けて下さい』ってお兄さんにお願いしたんだよ」 と説明したら
「そうか ! そういうことなんだ。お兄さんが預かって届けてくれたんだ !」
疑問が解けたというSakiちゃんの心理が手に取るように伝わってきた。

 社会の仕組みをきちんと教えて上げないとダメじゃないの。
話してあげれば理解できるのに、教えないから分からない。
「Sakikoは配達人から貰ったと思ってるんだよ。アハハ」 じゃないよ。まったく〜(怒)

 でも、躾と教育に関しては口を出さない事に決めてる。
誰でも口を挟まれたくない事があって、嫁ちゃんは子供の教育だって。
以前、息子がこっそり教えてくれた。これだけは彼女の侵されたくない領域だって。
学問に関してはプライドが高いのを、それとなく感じていた。
だって息子が一浪して入ったところに現役で入ってるんだもの。
でも何故か卒業が一緒。 そんな事どうでも良いんだけどね。
孫は可愛い可愛いで、育て方には干渉しない方が良いようだよ。

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