貴婦人

2004年10月14日
 テレビ画面に突如映し出されたSL「貴婦人号」。気品高く凛として美しい。

 5年前の桜咲き誇る4月初旬、津和野駅近くの踏み切りでその姿に遭遇し感動した。
麗らかな陽気に誘われて、森鴎外の墓のある永明寺まで足を延ばした帰路の事。
思いがけなくも、すぐ目の前を走り抜けた「貴婦人号」に息をのんだ。
運転日限定で小郡と津和野の間を走るSL「C571」に出会えるなんて幸運だった。

 番組の時間調整のための短編に、テレビをつけた途端現れるなんて
5年前、突如目の前に現れて忘れられない感動を与えたあの時に、良く似ている。
「貴婦人」という名前は憧れだ。手の届く可能性皆無の存在への憧れ。
でも私には、あえぎつつ走るD51「機関車ヤエモン」が似合っているかな。

 新聞に依ると、今日室蘭港に帆船「海王丸」が入港したという。
白く美しい外観から「海の貴婦人」と呼ばれる海王丸。
近ければ駆けつけてこの目でしっかりと見たいけど、室蘭までは行けないなぁ。

 海・陸両方の「貴婦人」に、憧れと夢を感じた一日。

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