入退院を繰り返していた近所のおばあちゃんの事がとても気にかかっていた。
今日その向かいの奥さんと顔を合わせたので様子を伺うと
「大分前に亡くなられ、もう四十九日も過ぎたわよ」と言われ驚いた。
姿が見えないのは入院しているものとばかり思っていたのに。
7月に東北の山へ行くため5日間留守にした、その間にすべてが行われたのだと気が付く。
知らぬこととは言え、何という義理を欠いたことをしてしまったのかと後悔。
明日、ご仏壇にお線香を供えに行かなければならない。

 毎日顔を合わせ挨拶し合うお宅が数件あるというのに、挨拶だけだった事に気付いた。
両隣の奥様はパートでいつも忙しそうだし、お茶を飲みに近所のお宅に行く事もない。
二十数件まとまった住宅地の中に住んでいながら、近所付き合いの何と希薄な事か。

私がお通夜やお葬式に列席していない事も気が付かなかったのか
あるいは、何と義理を欠いた失礼な人と思われていたのか。
不幸のあった時に私達が留守だったなんて、誰も気がつかなかったに違いない。
入退院していた時も「内緒にしてと言われているから」とそっと知らされて
教えてくださった方の立場も有るからと、お見舞いにも伺う事が出来なかった。
亡くなった方とはお花の話などをして、親しくして頂いていたのに
内緒にしてと言う言葉を素直に受け止めてお見舞いに行かなかった私はバカなのだろうか。
こういう事態に遭遇すると、真っ正直に受け止める自分に自信がなくなってきた。

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