日記代筆家

2004年6月12日
 日記の前でちょっと立ち止まったら、昔、妹の日記の代筆をしていたのを思い出した。

 3才年下の妹はいつも「○姉ちゃん」と言って私の後にくっついて歩いていた。
母は自営業の妻で忙しく家事はお手伝いさんに任せて昼間は殆ど留守だったので
保育園のお迎えも私が行ったりして、半分母親代わりに近かったかも知れない。
私が中1、妹が小4の時に母は39才で亡くなったから、私も保護者気分だった。

 夏休みや冬休みの宿題で「お勉強は自分でするのよ。日記は書いてあげるから」と。
この日記「素晴らしい」と大層評価され褒められて次の休みも続けざるを得なくなった。
自分のでなければ気楽なもので、これが結構楽しくて書き続けた。
字は下手でもいいし漢字は少なめでいいし毎晩毎晩スーラスラと楽しんだ。
思い出してみると当時から世話好き・日記好きなお姉ちゃんだったらしい。

 「○姉ちゃん」と言って私の服をつかんで離さなかった妹の今は ・・・
背が高くてスタイルが良くて、ダサい日焼けオバサン(私)とは大違い。
「美容学校も東京でなければだめ! !」と上京しセンスを身に付けた(?)彼女。
美容師→美容室経営→クラブ経営と変貌し、私に「○○店のおかみさんかい」と
侮蔑の言葉を投げかける。
「恩知らずめ ! ! 」と思いつつも皆歩く道は違うからと許してしまう。

得意になって妹の日記を書いていたあの頃が懐かしい。

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