体調に不安を感じた時、病院に行くべきか行かざるべきか。
この判断は結構難しい。

 沢山の患者を診ている医師側は処置の必要な患者か
病院に来る必要なしと思える患者か、すぐ判断できるだろう。
知識のない患者側は、「悪い病気だったらどうしよう。
でも、様子を見ているうちに治るかも知れないし」と迷う。
私達の年齢になると「更年期障害でしょう」とか「不定愁訴でしょう」
なんて言われたら、恥ずかしい気持ちになって
やっぱり、行かなけりゃ良かったと後悔の念で帰宅する。

 それで、私も危うく手遅れで命を落とすところだった。
悪運強く生き延びて、こうして言いたい事を言い
したい放題動き回っているけれど、半分手遅れに近かった。
こんな場合医者は「なんで、もっと早く来ない」と言う。
結果が分かればそう言うけれど、逡巡するのよね。

 先日、日記に書いたNさんの場合も似ている。
数日前から倦怠感。何か変だな〜。病院へ行く程でもないし・・。
体育館で自分ではまっすぐのつもりなのに、まっすぐ走れない。
帰宅後、意を決して自分の運転で病院へ行く事にした。
車も真っ直ぐに走らず縁石にガンガンぶつかりながらで怖かったと言う。
処置をうけながら「もう少し早く、病院へ来ていたら」と
はるか遠くから聞こえていた気がするという。

 彼女、今でも診察の時に何かを訴えると「年のせいだから」
「これだけ良くなったんだから」と言われると寂しそうだった。
もっと向上したいと願う気持ちは聞き入れられない。

 私も手術後の月に一度の通院の際、訊きたいと思った事も
「何を神経質になっているの」という態度であしらわれたり
「年を取ればいろいろ出るさ」と言われたりして
定期的な検査以外は行くまいという気持ちになってしまった。

 少しの事で大きな病院に行くのはためらわれるので
とりあえずクリニックで診て貰おうとして行くと
「どうしてウチに来るの? 手術を受けた病院へ行きなさいよ」
みたいな対応で熱心には診てくれないように感じる。
とりあえず、患者様はお客様で丁寧な取り扱いではあるんですけどね。
大きな病院で「何しに来たの」と言われたらどうしようなんて思うと・・。

患者は本当に「行くべきか行かざるべきか」迷っちゃうんですよね。

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